最近、芸能界やスポーツ界などで著名人の訃報が続き、「今年は特に多い気がする」「夏は病気で亡くなる人が多いのだろうか」と感じている人も多いのではないでしょうか。
板東英二さんをはじめ、多くの著名人の訃報が報じられると、「何か共通の理由があるのでは」と考えてしまうものです。
実際のところ、夏は病死が増える季節なのでしょうか。それとも偶然なのでしょうか。
この記事では、統計や医学的な観点をもとに、その理由をわかりやすく解説します。
最近訃報が多いと感じる理由
訃報が続いているように感じる最大の理由は、著名人の多くが高齢となっていることです。
テレビやスポーツ界で長年活躍してきた世代は現在70代後半から90代に入っており、年齢を考えれば病気や老衰による訃報が増えること自体は不自然ではありません。
また、一人の著名人の訃報が大きく報じられると、その後に続く訃報にも目が向きやすくなります。
SNSやニュースアプリでは関連記事も次々と表示されるため、「最近は訃報ばかり」という印象を受けやすくなっているのです。
夏は病死が増える季節なの?
結論から言えば、「夏だから病死が特別多い」という明確な統計はありません。
実は日本全体では、死亡者数が最も多くなるのは冬です。
冬はインフルエンザや肺炎などの感染症が増えるほか、寒さによって心臓や血管への負担も大きくなるため、死亡数が増える傾向があります。
一方、夏は別の意味で注意が必要な季節です。
夏に高齢者の体調が悪化しやすい理由
夏には次のような要因で、高齢者の体調が悪化しやすくなります。
- 熱中症
- 脱水症状
- 食欲低下による栄養不足
- 心臓や腎臓への負担
- 持病の悪化
特に高齢者は暑さを感じにくく、喉の渇きにも気付きにくいため、知らないうちに脱水状態になることがあります。
脱水は血液が濃くなる原因となり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めることも知られています。
そのため、「夏だから病死が多い」というよりも、「夏の暑さが持病を悪化させるきっかけになるケースがある」と考えるほうが正確でしょう。
「訃報が続く」と感じる心理的な理由
人は印象の強い出来事が続くと、「最近は特に多い」と感じやすい傾向があります。
心理学では、このような現象を「利用可能性ヒューリスティック」と呼びます。
ニュースで著名人の訃報を目にした直後は、似たニュースが記憶に残りやすくなり、「今年は異常に多い」と感じてしまうことがあります。

実際には例年と大きく変わらない場合でも、このような心理的な影響を受けることは珍しくありません。
まとめ
最近訃報が続いているように感じる背景には、複数の要因があります。
- 著名人の高齢化
- 夏の暑さによる持病悪化や熱中症のリスク
- SNSやニュースアプリで訃報を目にする機会が増えたこと
- 人間の心理によって「続いている」と感じやすいこと
統計的には、病死を含めた死亡者数は冬のほうが多いとされています。
ただし、夏も高齢者にとっては脱水や熱中症など健康への負担が大きい季節です。
訃報が続くと驚いてしまいますが、「夏だから病死が急増する」というわけではなく、さまざまな要因が重なってそのような印象を受けている面もあると言えるでしょう。
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