
「ランサムハウス」がトレンド入りし、「ランサムウェアはいつからあるの?」「ランサムハウスとは何が違うの?」と疑問に思った人も多いのではないでしょうか。
ランサムウェアは近年になって突然現れたものではなく、実は30年以上前から存在するサイバー攻撃の一種です。近年は攻撃の手口が巧妙化し、企業や自治体を狙う大規模な被害が相次いでいます。
この記事では、ランサムウェアがいつからあるのか、その歴史や世界的に知られるようになったきっかけ、そしてランサムハウスとの違いについてわかりやすく解説します。
ランサムウェアはいつからある?最初の事例は1989年
ランサムウェアの起源は1989年にまでさかのぼります。
世界初のランサムウェアとされるのが「AIDS Trojan(エイズ・トロイの木馬)」です。
トロイの木馬は私も当時のVAIOのPCでやられたことがあり、修理に出した記憶があります。
このプログラムはフロッピーディスクを通じて配布され、一定回数パソコンを起動するとファイル名を変更し、元に戻すための「身代金」の支払いを要求しました。
当時は現在のようなインターネット経由の攻撃ではありませんでしたが、「データを人質にして金銭を要求する」という基本的な仕組みは現在のランサムウェアと共通しています。
つまり、ランサムウェアは30年以上の歴史を持つサイバー攻撃なのです。
ランサムウェアが世界的に知られるようになったのは2017年
ランサムウェアという言葉が世界中で広く知られるきっかけとなったのが、**2017年に発生した「WannaCry(ワナクライ)」**です。
WannaCryはWindowsの脆弱性を悪用して世界中に急速に感染し、150か国以上で被害が報告されました。
病院や企業、公共機関などでもシステムが停止し、日本でも大きく報道されたため、「ランサムウェア」という言葉を耳にした人も多かったでしょう。
この事件以降、企業を狙ったサイバー攻撃は急増し、ランサムウェアは世界的な社会問題となっています。
最近ニュースで耳にする「ランサムハウス」は、ランサムウェアとは意味が異なります。
ランサムハウスとは何?ランサムウェアとの違い
【ランサムウェアとランサムハウスの違い】
ランサムウェア
・悪意のあるプログラム(マルウェア)
・データを暗号化して身代金を要求する
・攻撃に使われる「道具」
ランサムハウス
・サイバー攻撃を行う犯罪組織
・ランサムウェアを使って攻撃を実行する
・攻撃を行う「集団」
つまり、
- ランサムウェア=攻撃に使われるプログラム
- ランサムハウス=そのプログラムを使って攻撃する犯罪グループ
という違いがあります。
ニュースで「ランサムハウスによる攻撃」と報じられた場合は、「犯罪組織がランサムウェアを使って攻撃した」という意味になります。
なぜ今ランサムハウスが話題になっているの?
近年、企業や自治体を狙ったサイバー攻撃が増加していることから、ランサムハウスという言葉も注目されるようになりました。
以前は主に個人のパソコンを狙うケースが多かったものの、現在は企業や病院、行政機関などを標的にし、多額の身代金を要求する事件が相次いでいます。
また、データを暗号化するだけでなく、「情報を盗み、公開すると脅す」という二重恐喝(ダブルエクストーション)と呼ばれる手口も増えています。
ニュースやSNSで「ランサムハウス」が話題になる背景には、こうしたサイバー犯罪の深刻化があります。
ランサムウェアの被害を防ぐためにできること
ランサムウェアの被害を防ぐためには、日頃から基本的なセキュリティ対策を行うことが重要です。
主な対策は次のとおりです。
- OSやソフトウェアを最新の状態に保つ
- 不審なメールや添付ファイルを開かない
- 信頼できないサイトからファイルをダウンロードしない
- 定期的にデータをバックアップする
- 二段階認証を設定する
これらを実践するだけでも、被害に遭うリスクを大きく減らすことができます。
まとめ
ランサムウェアは1989年に登場した、30年以上の歴史を持つサイバー攻撃です。
2017年の「WannaCry」の大流行によって世界的に知られるようになり、現在では企業や自治体を狙う大規模な攻撃が社会問題となっています。
また、「ランサムハウス」はランサムウェアそのものではなく、それを使って攻撃を行う犯罪組織を指す言葉です。
ニュースでこれらの言葉を目にした際は、「ランサムウェア=攻撃の道具」「ランサムハウス=攻撃を行う組織」と覚えておくと、内容を理解しやすくなるでしょう。



コメント